
太陽から降り注がれている光は、地球上の生物を育て、乾燥させ、殺菌し、温め、電力を作り、古代から地球の生物の営みをはぐくんできました。
文明の発達を担ってきたと言っても過言ではありません。
そのありがたい太陽の光には、そのように生物に有意義な働きをする光線の他に、物質を劣化させ、人間の遺伝子を破壊して、発がんの原因となり、シミやシワなど肌を老化させる紫外線も含まれています。
紫外線には、UVA・UVB・UVCという3種類があり、最も危険なUVCは現時点ではほとんど地球上に届いていません。
環境破壊が進み、オゾン層が破壊されてしまえばUVCが多量に地球上に届く日がやってくるかもしれませんが、現在私たちが悪影響を受けている紫外線は、UVAとUVBです。
UVAは、肌にあるコラーゲンなどの弾力繊維に切り傷のようなものを作り、肌に深いしわを刻みます。
乾燥によるシワは浅いシワなので、保湿によって修復することができますが、UVAによって作られたシワは深く切り込まれているので修復することはできません。
また、弾力繊維が傷つけられたために肌の弾力も無くなってしまい、ハリのある肌からたるんだ肌に変化してしまします。
野外作業に長年従事してきたお年寄りの顔のシワと都会で暮らすお年寄りの顔のシワが全く違うのはこのためです。
UVBは、いわゆる日焼けを起こす紫外線です。
UVBを浴びると、肌の中では紫外線の侵入に対して防御反応が働いて、真皮の下にある基底層でメラニン色素を生成されます。
このメラニン色素は、正常な新陳代謝がおこなわれて入れば、基底層で作られたメラニン色素は28日間をかけて角質層まで上がってきて、やがて不要な角質として剥がれおちていきますが、新陳代謝が活発におこなわれていないとくすみやシミとなって肌に残ってしまいます。