人間どうしても年をとると物忘れを起こしがちです。
これは年を重ねるごとに脳に蓄積している情報量が増えていくため、脳の情報処理が追いついていかないだけなのです。
しかし、忘れてしまったからと言ってそのまま諦めてしまうと脳はどんどん使われなくなってしまいます。
すると脳の細胞神経が使われていかなくなり、脳細胞自体が弱くなっていくことも考えられます。
脳の情報処理能力を上げるためには脳を活性化させる必要があります。
脳を活性化させる努力をすれば弱くなってしまった脳細胞を再び強くする事もできます。
アンチエイジングという言葉を良く聞く事があるかと思いますが、アンチエイジングとは「若返る」ことではなく、「年齢を重ねることで起こる症状を予防したり、弱まった状態を再び強化する」ことなのです。
では、脳細胞を活性化してアンチエイジングさせるにはどのようにすればよいのでしょうか?
脳は誰かとおしゃべりをする事で前頭前野が活性化します。
では電話などでもよいのでは?と思いがちですが、人と目を合わせて話をする事でより脳を活性化させる事が出来るのです。
また、知らない他人とおしゃべりするよりも、家族や友人など親しい人とおしゃべりをするほうは脳の活性化につながります。
知らない人よりも親しい人の方が会話が弾みますよね。
空間を楽しめれば楽しめるほどより脳が活性化するのです。
指先はさまざまなことを感じることが出来ます。
何かを触った感じというのは「触覚」といい、指先と言うのはその触覚が一番多感なのです。
手の指先の触覚は思った以上の情報を脳に送ります。
園芸、料理、手芸、ピアノなど指を使うだけでなく何かを考えながらできる事柄をすることをおすすめします。
脳に刺激を与えながら脳をフルに使う作業は脳を活性化させるのに必要な行動です。
体を動かす、ということは脳が体の各部位に指令を出し、それに対応して筋肉、骨、関節が動く事で成り立っています。
運動をして筋肉を使うようにすると、筋肉かた脳に対して「脳由来神経成長因子」という物質が分泌され、それが脳の記憶を司る部位である「海馬」に刺激や栄養を与えてより脳を活性化させることにつながると考えられています。
要するに運動をする事で体を健康に保つだけでなく、脳を活性化させることにもつながるわけです。
人間の体は食べ物によって作られています。
もちろん脳も同じです。
脳にはエネルギーの元となる「糖分」、脳の神経細胞を作る「たんぱく質」、老化を防ぐ「抗酸化物質」、血液をサラサラにする「脂肪酸」などが必要になります。
野菜を中心とした和食をバランスよく摂る事を心掛けましょう。